1章

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「別にアンタらと思い出作りとかせぇへんから…」 と凛とした表情を保ちながら言った。 …え?ちょい待て…今貴方何と… 予想もしなかった返答に俺の思考回路がショートする 「え…どゆこと?」 もちろんクラスメイトも戸惑いを隠せない。 「だから…もう11月やろ?今更、別の学校で思い出とか作ろうとも思わんわ…」 棘のある言葉を彼女は吐き捨てる。 が、しかしクラスメイトも粘り 「まぁそー言わずにさ…」 と、いいかけた時 「もう、ええ言うとるやろ!!別に私、ここに思い出作ろうとか思うてない言うとるやろ?ええ加減にせぇよ!?」 彼女は机から立ち上がりそう、まくしたてた。 教室の空気が一気に凍った。 …まじすか…なんかすげぇの来たなぁ… これまた予想外の展開に俺は凍った様に動けなかった。 「あ、そう…わかった…」 クラスメイト達はそう言って離れて行った。 転校生はうつ伏せにして顔を伏せた。 これが隣かよ…と思い頭を抱えながら親友の志村天馬を見る。 天馬は俺に気づき口パクでドンマイと笑いながら言った。 昼休み、今朝の事が3年生の各教室で話題になっていた。 あの転校生…やっぱり言われてるだろうなぁ… と、思っていると 「あの転校生まじで怖いわ」 「顔は可愛いけど…あれはね…」 「しかも関西出身で言葉遣いめっちゃいかついよな」 「けどよ、話しかけたやつも問題ありじゃね?」 「たしかに11月から思い出はねぇよな」 「それな!」 「ま、あの転校生もキレ過ぎだけど話しかけた…水川?とか白木とかもアホだよな」 ん?意外と転校生を擁護してるやつもいるな! 今日は予想外な展開が多い日だ…というより俺がバカなだけだろうか… まぁ、俺も転校生だけが悪いとは言わないけどさ…あんまり関わりたくも無いなぁ…なんで隣なんだよ
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