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放課後
俺は天馬を帰りに誘った。
「…しっかしトシも厄介な奴が隣に来ちゃったな」
天馬は笑いながら言う
「まじで笑い事じゃねぇよ…はぁめんどくさい…」
と、ため息混じりに俺は返答する。
「ドンマイだな」
相変わらず天馬の表情は笑顔のままだ。
「あー…因みに天馬はどっちが悪いと思う?」
俺は会話の途中、天馬にこんな質問をぶつける。
「…まぁ、白木達もあれは…けど星野さんも怒り過ぎだよな…」
天馬は肩をすくめて言う。
「俺もそう思う」
「でもよ…顔はどう思う?」
天馬の質問に俺は一瞬返答に詰まった…が
「…顔だけ見たら全然アリだわ」
と言うと天馬はだよな!っと言って笑った。
「ま、ある意味退屈はしねぇんじゃねーの?」
「気疲れするぐらいなら退屈の方がましだよ…」
と、俺はまたため息をついた。
翌日から給食の係や俺らの班に参加をし始めた。
昨日の件があったとはいえ転校生はちゃんと仕事をしていた。
授業もちゃんと受けていた。
小テストから判断して転校生は少なくとも俺より頭は良かった。
いや、俺だってそこまで馬鹿では無い…ていうか寧ろこの学校ではいい方なんだけど…
また転校生と話す事も先生から転校生に伝えといて欲しい事を俺が言わされたり…
とりあえず転校生の笑顔を見ることは無かった。
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