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「君、ダメだよ。ちゃんと前を見なきゃ(ったく、なにやってんだよ……)」
俺は屈んで、その生徒の顔を覗きこむ
「あっ…なっ……く…黒レー……ぶはっ」
男子生徒は大量の鼻血を吹き出して気絶する
黒レース?……ああ、屈んだからパンツ見えたのか……って、下着一枚ですげぇ量の鼻血だなおい
「……ちょっと、こっち来なさい」
「お、おお……」
レミに手を引っ張られて、物陰に連れられる
「あんたね……もう少し自重したどうなのよ」
「……俺はまだ何もしてない」
「してるでしょ十分に、もう戻ったらどう?」
「しかたがないn「ちょっと、そこのあなた」……うん?」
俺がもとの姿に戻ろうとしたとき、金髪縦ロールの女が高圧的な態度で話しかけてくる
「いつぞやの金髪ドリル女……えっと、名前マミだっけ」
「あなたと私は初対面の筈よ……あらぁ、そこにいるのは落ちこぼれじゃない。明後日私に無様に敗北する用意は出来てますの?」
「……無様に負けるのは、どちらかしら。今までのビクビクしてた私はもういないわ」
「どうやら、自信をお付けになったようね……ですが、私に負けることには変わりありませんわ。それよりも、今はあなたに用があるのです」
「私のグループに入りなさいだとか、手下になりなさいとか言うんじゃないだろうな?」
「あら、よくわかっているじゃない。話が早いわ」
「構わないぜ。けどその前に」
「この私に条件をだすと……いいでしょう、言ってごらんなさい」
「……こいつとの決闘に勝てたらな。というか、もともとそういう約束だし」
「……もともと?」
「あれ?まだ気づかない?…俺はこいつの使い魔のユウリ・ライトロードだよ」
「あ、あなた、あの無礼な使い魔!?……女でしたの?」
「今はそうだ」
「今は?……まぁ、いいですわ。どちらにせよ。明後日の決闘でそこのあなたを叩き潰して、あなたを私のものにして見せますわ。おぼえておきなさい!」
高笑いしながら立ち去る金髪ドリル
「………まぁ、明後日がんばれー」
「そんなもとよりも、戻りなさいよ」
「明後日、レミが勝てたら戻る」
「……約束だからね」
「わかってまーす。レミさまー」
俺はそう言いながら教室へと向かう
「本当に戻るかな……まぁ、いいわ」
レミもため息をひとつついて、教室に向かう
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