黒幕登場?

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「俺と上の二人だ。なんだ?友達でも居たか?安心しな。お前もすぐに送ってやるよ。お前だけじゃねぇ、皆殺してやるよ。全員あの世で仲良くしな」 下品な笑みを浮かべてそう言う男……たしかズィーベとか言われてた 「別に……友達はいない。けど、折角できた友達を殺させる訳にはいかないっ」 私は一気に距離を詰め男の心臓を貫く 「ぐあああああああああ………なんてな」 男は悲鳴を上げるが、すぐになんでもないような表情になる 「なっ…心臓を突いたのに」 私は慌てて距離を取ろうとする 「どこに行くんだい。子猫ちゃん」 だが、すぐに大きな手で両腕を捕まれる 「うあっ……ああああああっ」 ズィーベは、右手に力を込めレミの腕を締め上げる レミは骨の折れるような痛みに顔を歪め、悲鳴を上げる 「このまま両腕を折るか?女は好きだからよ。じっくりいたぶってやるぜ」 「……女を痛め付けるのが好きの……間違いでしょ…」 この……ゲス野郎…… 「ああ、その通りだ」 ズィーベは、左拳をレミの腹に叩き込む。自分の胴幅よりも大きい拳を喰らい、レミの体からは嫌な音が鳴る 「あっ……がっ……」 「こうややって!どんどん!苦痛に!顔を歪めていくのは!たまんねぇぜ!」 ズィーベは何度も、レミの腹に拳を叩き込む 「………ぁ…」 レミは何度もそれを喰らい、虫の息になる 「おいおい、まだまだ終わらねぇぜ?」 ズィーベはレミを地面に落とし、背中を踏みつけ徐々に体重かけていく 「…ぁ……かっ……はっ……」 肺を押し潰され、呼吸の出来なくなったレミは苦しさから逃れる為にもがく 甘かった………力の差がありすぎる………戦わずに逃げておけばよかった…… ははっ……もう遅いか……いやだなぁ、ここで終わるのは……死にたく……ないよぉ……だれか…… 薄れゆく意識の中そんなことを思う 折角、友達できたのに……ユカリ、もっと話し……したかったなぁ 「レミちゃんを放せ!」 意識を手放そうとしたとき、ユカリの声が聞こえる
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