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「待て待て、やる前に相手を決めようじゃねぇか。レミを可愛がってくれたのはどいつだ?」
一応俺の主だ………ボロボロにされて、カチンと来ないわけがないよな
「俺だ。」
真ん中のデカイ男がそう言う
「じゃぁ、俺の相手はお前だな」
「じゃあ、僕あのイケメン。ほら、こっちおいでよ」
ヤミちゃんはそう言って細身の男を挑発して、離れた場所で対峙する
『じゃあ、僕はあの長髪かぁ……こっち来なよ』
ルルも、長髪の男と共に場所を少し離れる
「さて、邪魔はいない……やろうぜ」
「ちっ、女じゃねぇがしかたねぇ。お前も捻り潰してやる」
「そうか、女がお好みか……じゃあ、これならどうだ?」
俺は一回転して女の姿になる
「……最高だ。最高だっ!その胸!腰!顔!足!ぐちゃぐちゃに握りつぶしてやるぜ!」
男……ズィーベは一気に興奮し大声でそう叫ぶ
「ははっ、あなた。面白いこと言うわね……腕がないのにどうやって握りつぶすのかしら?………なんてな」
俺は、そういって両手に持っていた腕を落とす
「なっ……お…お、俺の腕があああああああああああああ!」
ズィーベは、自分の肩から先が無いことに気付き、悲鳴を上げる
「………はぁっ……はぁっ……貴様………殺す!」
ズィーベがそう言うと、俺の落とした腕が奴の肩まで飛んでいき、綺麗にくっつく。
「へぇ……便利な能力だな…」
「ユウリ、そいつ……攻撃してもすぐ治る……」
後ろから、レミの声が聞こえる
「レミ、気がついたのか……」
背後をチラっと見ると、レミが壁に寄りかかって立っていた。無理をせずに寝ておけばいいのに
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