黒幕登場?

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「なるほど……状況わかった。もう帰っていいよ」 俺は、今後の相手の動きの予測と対策の予定を頭の中で組ながら、ニン・ジャーにそう言う 「……」 しかし、ニンジャーは恥ずかしそうにもじもじとするだけで、動こうとはしない 「どうした?まだどっか怪我でもしてるのか?」 「いや、そうではないでござる……ただ」 「ただ?」 「その、折角、美女と話す機会なので……もう少しお話しがしたく………」 「………くっ…くくっ…あははっはははははは!……お前っ……この状況で……それを言うのか……周り血の海だぞ…」 唐突に、そんなことを言うニンジャーに、呆れを通り越して爆笑してしまう 「…はっ!そうで御座った!拙者、ユウリ殿のことしか頭になかったで御座る。申し訳ないで御座る」 椅子から降りて綺麗な土下座をするニンジャ 「いやいや、俺に謝られてもね……ってか、第一俺は男だぞー」 「いやしかし。美女は美女です!」 「お前はどこかズレてるな……まぁ、そんなに話したいなら相手してやるよ」 紅茶を一杯飲みながらそう言う 「ははっ!ありがたき幸せ……ところで拙者疑問に思っていたで御座るが、何故拙者だけ助かったでござろうか」 ニンジャは、椅子に座りながらそう呟く 「たぶん、脂肪が厚くて致命傷を免れたんじゃないか?」 「なんと、この腹がそんな役割をしてくれるとは……あのー、ユウリ殿」 「ん?」 「ユウリ殿はなぜ、女の時と男の時があるのでしょう?」 「元々男で、試しに女になったら思いの外可愛くてな。周りの反応が面白いからたまにこうして遊んでる。ほかにも、相手を色仕掛けで油断させたり。買い物の時におまけしてもらったり、メリットも多いしな」
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