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「性別とは、そう自分の意思でころころ変えられるもので御座るか?」
「俺はちょっと特別なだけだ。普通は出来ないな」
「ユウリ殿は一体何者で御座るか…」
「……………ヒト?」
「何故そこで疑問系……」
「まぁ、性別何て些細な問題だよ。俺は俺なんだから」
「いかなるときも我を貫く……流石ユウリ殿で御座る」
「でさぁ、君ばかり質問するのズルいし、俺も聞きたいことあるんだけど」
「せせせ、拙者尋ねたいこと……なんで御座ろうか」
「お前、実はかなり強いだろ……ギルドでもかなり上位にいるんじゃないか?」
「拙者が?まさかそんなわけないで御座るよ」
「隠さなくてもいいぜ。ここには俺しか居ない。相手の力量を測るのは朝飯前だ魔力を抑えていようと、染み付いた経験は一つ一つの動作にはっきり出る」
紅茶を飲み干し、俺はそう言う
「流石で御座るよ……」
「随分とあっさり認めるんだな」
「隠しても無駄で御座ろう。左様、拙者はギルドで土帝を任されているで御座るよ。ちなみに27歳で御座る」
「……何年留年してるんだ?」
「いやいや、留年では御座らん。ユウリ殿を監視し、報告する任務を受けていたござる」
「ああ、だから潜入してたのか……土帝なのに、あいつらに勝てなかったのか?」
「いやー、正体がバレると困るでござる故……まぁでも、逃げようとしたらやられたのは本当で御座るよ」
「ダメじゃん……じゃあ、詳しく報告しなきゃならないわけか……いいか、一度しか言わないからよく聞けよ」
俺はホムンクルスのことを詳しく説明する
「なるほど……そうで御座ったか……ところでどこからその情報を?」
「使い魔からな。倒し方は実際に戦いながらだ」
「そうで御座るか……拙者はひとまず、ギルドに報告をしてくるで御座る」
「ああ、そうしな……だが、このゲームのプレイヤーは俺だ。余計な手出しはするなよ?」
俺は、殺気を放ちながらそう言う
ホムンクルス、久しぶりに戦い応えのある奴が出てきたんだ………全部俺の獲物だ
「………胆に命じておくで御座る」
ニンジャは、そう言うと転移でどこかに消える
「さて……御挨拶に行くとするか…」
ユウリsideend
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