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レミside
「ユカリ」
ユウリに怪我を治してもらった私は、急いでユカリの元に向かう
「レミちゃん。よかった!無事なんだね」
私の姿を見たユカリは嬉しそうに抱きついてくる
「そう簡単に死ねないわ…」
私もユカリをそっと抱きしめる
「っと、いつまでもこうしてはいられないわね……先生を呼んできましょう。死人も沢山出た。詳しい状況も説明しなきゃならないもの」
ユカリの肩に手を添えてそう言う
「そ、そうね………死んだんだよね……皆……」
ユカリは悲しげな表情で呟く
「………」
こういうとき、なんて言えばいいかわからない……
「悲しいけど……今はあまり考えない方がいいわ。」
私にはそう言うのが精一杯だった。
「……うん…」
ユカリは、涙を指で払いながら頷く
よく考えれば、ユカリの友達もあの中に居たんだよね……私は別に親しい人とかいないし、悲しくはないけど……ユカリは辛いよね……
「ごめん……」
私は手をユカリの頭にのせてそう言う
「レミちゃんが謝ることじゃないよ……」
ユカリは悲しげに微笑みそう言う
……もう、ユカリにこんな顔をさせたくない
そう強く思うレミだった
レミsideend
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