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「なるほど、治療に専念するには最適ってことで、協力する振りをしてるだけか」
「ああ、完全に治ったら全員殺して魔界に帰る」
「なんだ、目的は同じじゃねーか。だよな。よく考えりゃ、お前が魔王以外の下に付くなんてあり得ない話だよな」
「当然だ、俺が従うのは俺よりも強い奴だけだ」
「じゃあ、そのお前よりも強い俺には従ってくれるのか?」
「敵に従うのはスパイくらいのもんだ。それに一勝一敗、まだ負けてねぇ」
「それもそうか」
「だが、目的は同じ。元の世界とは別の世界……一時的に共闘してやらんこともない」
「そう言うと思ってたぜ。お前は話のわかる奴だからな」
「魔界に帰っても、お前が居ないんじゃ張り合いがねぇだけだ……それより、お前に聞くがなんでここに召喚されなかった?どんな手を使った」
「さぁ、詳しくはわからないけど……そうだな、魔方陣が小さすぎたんじゃね?あれこれ細工してたみたいだし。出口も狭くなる。必然的に魔力のデカイ奴ほど通れないってわけだ。俺、魔力無限だし」
「なるほど、そう言えば俺の時も魔方陣が壊れたとか言ってたな……それに、あのときは魔力もかなり使ってたからな。俺はぎりぎり通れたってわけか」
「そういうわけだ」
「おい、ちょっと待て……ってことは、俺以外全員雑魚じゃねぇか」
「まぁ、そうだな……満身創痍のお前以下だ」
「ちっ、つまらねぇ……おい、やっぱ俺と戦えユウリ」
「おい、いきなり共闘協定破るなよ。元の世界に戻ればいくらでもやれるだろうが」
「はぁー、少なくとも全員俺と同等の力を持ってると思ってたんだが……」
頭を書きながら、一気にやる気をなくすギル
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