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「確かに魔力は多くはないかもしれないが、あいつらの中には魔法とは別に、なにか特殊能力を持ってる奴もいる。能力しだいじゃ厄介な奴も多い」
「そいつはおもしれぇ、そいつらの相手俺に任せろ。」
「やだよ、俺だって戦いてーんだ。俺とヤミちゃんとお前でジャンケンだ」
「ジャンケンか……それなら遺恨も残らないだろう」
「さて、本当は黒幕に挨拶しようと思ったんだが……帰るとするか。一緒に来るか?」
「いや、俺は「旨いもん多いぞ」行こう」
「飯につられるのかよ」
「魔界は飯なんかないからな。人間界の食事というのは称賛に値する。人間界を征服したあとも、料理人だけは魔族として迎え入れる……という意見もあった程だ」
「マジかよ……案外、魔族と人間って仲良くやっていけそうじゃねーか」
「互いに敵対心や恨み、憎悪がなくなれば……そうなるかもしれないな」
「そりゃ、難しい問題だな」
ユウリsideend
ヤミside
……ここどこー?
むぅ……しくった。ユウリと離れるんじゃなかった。ボクのバカ
ヤミsideend
レミside
「ユカリ……一人で大丈夫?」
先生に報告したあと、何があったか事情を聞かれ、私は起こった出来事をすべて話した
学校は暫く休校となり、全生徒は暫く寮で待機、必要以上の外出は禁止となった。だが、大半の生徒はとてもではないがそんな状況を喜ぶ余裕はなかった。
「……レミちゃん、一緒にいてもらえない」
ユカリは小刻みに震えながらそうお願いしてくる
「ん、わかった……とりあえず、寮に戻りましょう?」
「……たくない」
「え?」
「部屋に戻ったら、友達のこと思い出しそうで……戻りたくない」
「あ、ごめん……じゃあ、私の部屋においでよ。うるさい奴も居るけど、きっと少しは気分も楽になるから」
あいつには、余計な事は言わないようにきつく言っておかなきゃ
「うん……ありがとうレミちゃん」
「始めて出来た友達だもの。」
私はユカリを支えて寮の自室に向かう
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