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「じゃあ、焦げ付かないように、鍋をかき混ぜていてくださいね……」
「…………」
ガニガニ・9・ボーテはなにか言いかけて口が動いたが、
「わかった」
とだけ言って、改造手術のために部屋に引っこもうとしたが、ルケルケ・7・トーに、
「あ、そうそう」
と呼び止められた。
「この箱なんですか?」
「ああ、それか。嘉村さんがもってきた。池上さんからおまえにだと言って」
「池上さん……ああ、そうか……」
ルケルケ・7・トーは合点した。
「お返しなんて、わざわざいいのに……」
なぜお返しがきたのか理解していなかった。
ガニガニ・9・ボーテはネズミを持って部屋へ入った。
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