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こんな事を想像している時点で、俺の動揺マル分かりだな。 相手が一人という絶好のシチュエーションに浮かれ、告白を急いだ俺の犯した間違いだ。 ―ヤバい!告白した後の事を全く考えてなかった! 沈黙が続くのは俺の所為。返事が来ないのは当たり前。 それが分かっていても……いいや、その当たり前の事にも気付けない程の緊張が、俺の体を支配していた。 心臓の音が煩い。 ズンドコ節なビートが鳴り止まない。 握る掌には汗が。 強く瞑った目の奥にも汗が。 汗だな!汗だとも! 赤面した俺の体は、激しく動く鼓動の3倍速で小刻みに震えた。 刹那を永久に感じる時間が続く。 俺には……審判を待つ以外に術が無い…… 「…………え!? ……でも、私……」 正確な時間を計れば、静寂は30秒にも満たなかった。 気分的に恐る恐る目を開けて様子を窺うと、完全に予想外!といった感じの神木さんが見える。 戸惑わせてしまった事を心苦しく思うけど、俺には弁明も補説もできそうに無い。 合否を確認するだけで精一杯だ。 ―面接落ちか?審査対象外か? イヤな想像だけが駆け巡る思考を止め、決死の覚悟で続きを聞く。 どんな返事でも、男らしく受け止めよう。 俺の命運や如何に!?
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