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あの当時の俺は、
どうしてもこの男に
勝てなくて…
悔しくて悔しくて
たまらなかったけど。
今思えば青海だって
絵里を妹ではなく
一人の女として
愛していたはずだ。
引きこもりのような
生活をしていた青海にとって
絵里の存在は…
きっと太陽だった。
俺と同じように
青海も自分のものに
出来ないもどかしさを
壁越しに夜な夜な聞こえる
絵里の喘ぎ声に
感じていたんだと思う。
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