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「そんなの最初から
分かってたけど、
さすがに俺も心が折れて
あの部屋で絵里を一人にした。
俺のいない間に、
消えてくれって突き放して
しまった。
あの時、俺が絵里を
一人にしなければ…
消えてくれなんて言葉を
言わなければ
絵里は死ななかったかも
しれない。
それは本当に申し訳ないと
思ってる。
しかし俺は二度と同じ失敗は
繰り返さない。
だから…
何があっても、
もう奈緒を一人にしない」
言い切った言葉に
青海の瞳がゆらゆらと
揺れている。
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