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・・・ここは……
玄関ではない。
リビングのようで、部屋の真ん中に大きなテーブル。
4つのシンプルなイス。
優しい茶色で統一されていて落ち着く。
そして手前のイスには若い女性。
落ち着いた雰囲気と、力強い雰囲気を兼ね備えた黒髪の女性だ。
まさか、魔法で歳を誤魔化しているクロユリさんだろうか？
見た目は20代。
髪は、私と同じ、さらさらで真っ黒。
長さは、私は短く切っているが、女性は長く伸ばし、よく手入れされている。
細いが背は高く、黒の長袖と長いスカートがよく似合っている。
「座りなさい。」
女性は自分は立ち上がりながら優しく言った。
私は素直に従い、彼女が座っていたイスの向かいに腰をおろした。
「少し待っていて。」
女性は、奥のドアの向こうへ行ってしまった。
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