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やっぱり、彼女はクロユリさんじゃないのかもしれない。
きっとクロユリさんを呼びに行ったのだ。
彼女を見たときはとても驚いた。
変わり者で、魔法使いで、
40代のおばさん…
その上、自分勝手…
そう思っていたのに、家にいたのは、素敵な若い女性。
そりゃあ驚くでしょ。
でも、どうしてあんなに素敵な人がクロユリさんの家にいるのだろう?
クロユリさんも、そこまで自分勝手で悪い人ではないのかな?
姉も母も好意を持っているみたいだったし、会う前から悪く言うものじゃないよね?
少し反省。
私は部屋を見まわした。
焦げ茶色の壁、茶色の床。
テーブルとイス以外のものは何もなく部屋が広く感じる。
驚いたことに、心地よい明るさなのに窓がない。
しかし、息苦しさもなく、こうして見まわして初めて窓が無い事に気がついたくらいだ。
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