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そのとき、那智が持っていたカゴが軽くなった。
ふと見上げると、秀哉がレジに行き那智の朝ご飯代を払っていた。
「藍原さん、お待たせ。」
爽やかなスマイルをした秀哉は、那智の手を掴んでコンビニを出た。
そして公園に入って、遊具のそばにあるベンチに座った。
「あ、あの……部長…。その………手……。」
「あぁ、ごめん。ビックリした?」
「い、いいえ…。何で上谷部長がコンビニに…?」
「あのコンビニの食品、うちの会社をひいきしてる所だからね。」
「部長……1つ聞いて良いですか?」
「ん?プライベートの話は、大丈夫だ。」
那智は、勇気を出して質問した。
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