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「何で私を構うのですか?私はデブでグズで何の取り柄もない大食い人間が、会社一のイケメンで出来る男で人気者である上谷部長と一緒にいたら、部長のイメージが崩れるし私は女子社員に殺されそうになるかもしれないんです。」
秀哉は、真剣な顔をして応えた。
「殺されそうにってのは大袈裟だけど、誰が釣り合うって言うのかな?藍原さん、よく聞いて。何で自分の事をデブって言うの?最近マシュマロ女子っているじゃないか。その子達も太っているけど、モテるよ。」
秀哉は、さらに続けた。
「藍原さんだって、取り柄があるじゃないか。この間、お茶を淹れたのは藍原さんだよね?とても美味しかった。昨日、クライアントとすれ違った時にちゃんと挨拶した。それのどこが、取り柄がないって言うの?」
「私には、この位しか出来ないんです。」
「じゃあ、何で自分が自分を傷つけるようになった?」
那智は、話した。
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