7人が本棚に入れています
本棚に追加
「し、してないし!」
駿は確かにカッコイイ。
彼に想いを寄せていた一人として、彼の事を好きになる気持ちはよくわかる。
でも、日が経つにつれて駿への想いは薄れていった。
瑞希君への想いが強くなる程、駿への想いは薄れていく。
そして一ヶ月が過ぎる頃には、私は駿と会話しても、目があったとしても、ドキドキする事はなくなってしまっていた。
「文化祭、一緒に楽しもうよ」
「う、うん……そうだね……」
夏の残暑も衰え出した九月の終わり、一年に一度の文化祭がやって来る。
私の頭の中には瑞希君とどうやって過ごそうかな、とかそんな事ばかり。
最近は授業すらまともに頭に入って来ない。
どうやら私の病も末期のようだ。
最初のコメントを投稿しよう!