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そんな毎日を過ごしながらやってきた文化祭当日。
盛り上がる他の生徒達を後目に、私の視線はすぐに瑞希君の方へ。
ここぞとばかりに瑞希君の元へと群がる女子生徒。
普段から瑞希君の事を気にしていた女子達にとっては、この文化祭は格好の口実。
そんな女子達に嫉妬心を燃やす私。
瑞希君は私のものなのに!
もちろんそんな事を口に出せるはずもなく、ただ彼が追い払うのを見届ける事しか出来ない。
「ねぇ、あんた」
「え?」
私の視線の前に立ちはだかった女子生徒。
明らかに威圧的な視線を私の方へ向けている。
その顔を見てわかるけど、多分彼女は何かに苛立っているんだろう。
「柚葉ちゃん、どうしたの?」
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