7人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょっと来な」
断る事は許さない、その目がそう言っていた。
嫌な予感を感じたけど、私は仕方なく彼女の言葉に従う。
文化祭で盛り上がる校内から出て、学校からそう離れていない公園へと連れてこられた私。
「……!」
私がそこで見たのは、六、七人の他校の女子生徒。
その誰もが私を睨み付けているのがわかる。
連れてきた柚葉ちゃんは振り返り、私の胸ぐらを掴んで自分の方へと引き寄せた。
「あんたさぁ、最近チョーシ乗りすぎっしょ」
「え……わ、私別に何もして……」
怖かった。
訳もわからず連れてこられて、多人数に囲まれて。
どう考えても良いイメージが湧かない。
最初のコメントを投稿しよう!