第7話 流れ落ちたホシ

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「ちょっと来な」 断る事は許さない、その目がそう言っていた。 嫌な予感を感じたけど、私は仕方なく彼女の言葉に従う。 文化祭で盛り上がる校内から出て、学校からそう離れていない公園へと連れてこられた私。 「……!」 私がそこで見たのは、六、七人の他校の女子生徒。 その誰もが私を睨み付けているのがわかる。 連れてきた柚葉ちゃんは振り返り、私の胸ぐらを掴んで自分の方へと引き寄せた。 「あんたさぁ、最近チョーシ乗りすぎっしょ」 「え……わ、私別に何もして……」 怖かった。 訳もわからず連れてこられて、多人数に囲まれて。 どう考えても良いイメージが湧かない。
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