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周りから批判の言葉や文句が飛びかっている。男子生徒は構わずに麗を睨み続ける。
「せっかく…罰ゲームで、恥ずかしいの我慢して廊下を突進しよったのにッ…お前のせいで台無しやわッ!!」
何で罰ゲームが突進なの?笑
まあ、かなり下らない理由で威嚇をしていたそうで。
初めてだなあ…。俺にこんな事、言ってきた子。
興味もったかも。
「…ごめんね?」
そう言いながら髪の毛をフワフワと優しく撫でる。
「なっ、だから触んなやって…!!」
ふと、その時男子生徒の上履きが目に入った。
上級生…らしい。しかも3年。上履きの色がその証拠。
「…名前、何て言うの?」
「…先に自分の名前を名乗れや」
うわ、顔はかなり可愛いのに。性格が可愛いくなあい…泣
「俺は麗だよ。で、君は?」
「城山、葵…。やけど」
「葵ちゃんかあ…」
葵…。綺麗な名前。
顔や声、雰囲気…全部が凄く可愛いし、綺麗。
今までこんな子がいたなんて、気付かなかった…。
「あっ、葵ちゃん。ケガしてるよ。」
「あ、ホンマや。」
足が擦り傷だらけ。…よし!ここは素敵なうるぽんの出番★←黙れ
「ついて来なよ?手足してあげる★」
「えっ、や。ええよ?(嫌な予感するし)」
「遠慮しないでよ~。さあさあ、行くよー★」
「ちょ、ええってばああー!!泣」
麗は葵の言葉何か聞かずに、強引に葵を連れ去り、皆の前から消えた。周りの男女生徒はショックで何人も倒れていたそうな。
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