第1章

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なぜか、好きな人はSで自分はMで、放課後一緒に勉強することになり、今も一緒に昼食の弁当を食べている。 なぜだ。なぜ、私にかまってくる。 私はお弁当だけど 橋本君は購買で買ったか、コンビニで買ったかのパン。 そんなことはどうでもいい。あ、部活ないのかな? サッカー部。 「あ、あの!」 「ナニ?」 「部活はないんですか?は、橋本君。」 名前も読んだし、完璧。噛んだことは置いといて。 「休みだよ。顧問の用事でね。俺が部活やってること知ってたんだ。」 「いや、橋本君いっつも荷物が多いし。しかも、部活やってない人って結構少ないから…。このクラスもたぶん私だけだし。」 「部活やってないの? 中学のころも帰宅部だったよね?」 え?なんで知ってんの? もしかして私ってゆーめー人だったのかな? 「はい。ずっと帰宅部です。帰宅部歴5年目になります。」 「はは。じゃあ俺はサッカー部歴5年目だ。」 何なのこの会話。 あ、わかった。馬鹿じゃない橋本君は1日でもいいからバカになりたかったんだ。 そうでなきゃ私になんか関わらない。
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