第1章

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「はい。なんでしょーか?」 「今から勉強すんだぞ。スマホなんかいじってないで何が分かんないか教えて。」 「あ、ごめん。帰りが遅くなると思ったからお母さんにメールしてた。」 「そーか、そーだよな。で、わかんない教科は?」 今思ったけど、放課後この教室って勝手に使っていいんだ。 今、5月なのにきずくの遅いなー。 テストまで時間あるのになんで誘われたんだろ? あ、そうだ。わかんない教科。 「全部。全部わかりません。」 「は?」 いや、だから全部だってば。 「全部です。」 「お前ホントにバカなの?得意な教科は?」 「ないです。てか、好きな教科もないですよ?」 なんで、は?みたいな顔されんだろ? 「はぁー。俺青山のことなめてたわ。そこまでバカだったとは。どーやって、ここの高校きたの?」 そこまで?!いや、ばかだけど。でも頭がいい橋本君は何でこんな低い高校きたんだろ?
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