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何だかとての深く、心地良い眠りを感じていた気がする。
手に何か暖かいもの・・・何だ、これ・・・
「・・・!!!・・と・・・は・・と・・・!」
煩いな・・・俺はもっとこの気持ちいい中で眠りたいんだ・・・
「はや・・・!は・・・と!!颯斗!!」
「っるっせぇ!!!!!」
「のわっ!?」
ドサっ!!
「いてて・・・」
「兄さん!!」
「颯斗!!!」
「あれ・・・何で海と悠斗が・・・tk、ここどこ・・・」
「颯斗!いきなり起き上がるなよ!」
ベッドの横で尻餅をついている蓮、反対側にいる悠斗、海。
消毒の匂いからして病院か?
「ここは病院だよ。兄さん、新歓の後、中庭で頭から血流して倒れてたらしいんだ・・・」
悲しそうな顔でそう説明する海。
「手術なんて、相当酷かったんだ・・・」
「手術?金はどっから・・・」
「そっちかよ!!!」
おぉ、蓮、ナイスツッコミ。
「学院側が出すって。大方、学院でそんな事故が起こったのを隠したいんだろ」
「ふーん・・・」
「ところで、何でこんなことに・・・」
「風紀で見回りしていた時、生徒会を追った親衛隊共が邪魔だとか言って突き飛ばしてきたんだ。俺もまさか窓が空いてるとは思ってなくてな。そのまま三階からfry awayした」
「親衛隊共め・・・!!!!」
海が俯いて震え始めた。
「海?」
「ふ、ふふふ・・・親衛隊、だって・・・?あんなクソビッチの尻軽チワワ共が麗奈の次に大切な俺の兄さんをこんな目に合わせていいと思ってんのか・・・?」
麗奈、とは海の彼氏だ。学院長の愛息子である。
「兄さん、見ててね。生徒会の面食い野郎共もとい、クソビッチの尻軽親衛隊全員兄さんの前で血祭りにあげるから。大丈夫、麗奈が手を回して俺のこと退学にはさせないから(ニコッ」
「おいおいおいおい・・・」
「もちつけ、・・・じゃなかった、落ち着け海。そんなことしてもどのみち俺に恨みが帰ってくるし海も友達がいなくなるぞ?」
「俺には麗奈と兄さんと蓮さえいれば誰に嫌われたっていいさ!」
面会時間が終わるまで悠斗、颯斗、蓮は報復すると言って聞かない海を必死で宥めていたとさw
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