面倒ごとの始まり

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昼休み、友人の林 悠斗と共に食堂へ向かう。 普段なら教室で俺の作った弁当を食べるはずだったが俺が寝坊してしまい弁当を作れなかったから二人で渋々、食堂へと向かった。 「あーぁ、生徒会の取り巻き共のウルセー声聞くとかマジ最悪・・・ま、誰にでもこういうことがあるから仕方ないか」 「悪いな、悠斗・・・」 「いいっていいって!俺達親友じゃん!」 この学院に入学したての時、運悪く男同士の行為に出くわしてしまい、トイレへと駆け込んだ時に悠斗と出会った。 悠斗も俺と同じく行為を見てしまい、トイレに駆け込んだらしい。 名前も似ているなどの共通点があり、そこから友人となり、親友となった。 「で、その幼馴染君が王道なの?」 「恐らく、な・・・生徒会とは関わりたくないから傍観者役に徹する」 「同じく。生徒会嫌いだし」 「まず生徒会なんぞとつるんでいたら委員長が許さない」 風紀と生徒会は犬猿の中だ。 お互いがお互いをいがみ合っている。 悠斗も誘ったが「メンドクセェ」の一言で断られた。 「さっさと食って戻ろうぜ」 「あぁ」 しかし、運悪く食堂には既に生徒会がいた。 しかも蓮が絡まれている。 生徒会長が蓮にキスしているのを見た悠斗は口を押さえた。 「・・・購買行って教室で食おうぜ」 悠斗の提案に俺は二つ返事で返した。 後ろからバキッという音が聞こえたので蓮が王道よろしく会長を殴ったのだろう。 何だか心がスッキリした。 「編入生ナイス・・・!」 悠斗は親指を上に立てた。 そのセリフに俺は頷き、放課後の風紀委員の集会のことを考えた。
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