面倒ごとの始まり

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ーーー 既に放課後。 颯斗は風紀委員の会室へと向かっていた。 ガチャ 「座れ。これから風紀委員集会を始める。何か報告はあるか」 風紀委員長、夏目 荘司が集会を始めた。 「はい」 「何だ、須賀」 「今日、俺のクラスに編入生が来ました。所謂王道転校生です。王道よろしく生徒会長、副会長を落としました。制裁などの対応はどうすれば良いでしょうか」 「えー、めんど~」 委員長の隣き座る副委員長の中村 千鶴がそう言った。 その言葉に周りの委員も賛成する。 「・・・暫くは様子見で頼む。出来るだけ関わらないように。ここにいない奴らにもそう言え」 「りょーかい」 「それ以外に報告はないな。では、これからも風紀委員として誇りを持ち生活するように」 「「「わかりました」」」 集会が終わったあと、颯斗に委員長の荘司が話かけた。 「転校生、大変になるかもしれないが頑張ってくれ。俺もできる範囲でフォローする」 「ありがとうございます。しかし、万が一風紀委員の誰かが転校生に惚れてしまったら・・・」 「その場合はその場合だ。須賀、頼むぞ」 「わかりました」 颯斗が立ち去ったあと、荘司は思い出したように呟いた。 「そういえば、2ーAの田中 大輔という生徒が腐男子で転校生のことを標的にしていることを言っていなかったな・・・まぁいいか」
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