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翌日ー
「えっと・・・なぁ、お前・・・颯斗だよな?俺の幼馴染の」
な ぜ こ う な っ た
集会で委員長で転校生には関わらないようにと言われたのに昨日の今日でなぜ俺は転校生ーー立花 蓮にこうやって話しかけられているんだ。
須賀 颯斗はどうする
逃げる
戦う
別人のフリをする ←
肯定する
流石に委員長の言葉を守らないわけにはいかない。
蓮には悪いがここは同姓同名の別人のフリをするか・・・
「確かに俺は須賀颯斗だが、立花の幼馴染の須賀颯斗ではない」
「え・・・でも、海はここの学院にいるって・・・」
あの愚弟めぇぇぇぇぇ!!!!!
一生婿に行けない体にしてやろうか!!!!?
迂闊だった・・・今度アイツの部屋にプリキュ○の衣装送ってやる。
仕方ない・・・委員長にはあとで説明することにするか。
「嘘だ。覚えてるさ、蓮」
「パァ)だよなだよな!!」
わかりやすく蓮は顔を輝かせた。
まぁ、ズラとメガネでわからないが雰囲気的に。
「聞いてくれよ、颯斗。この学院変だぜ・・・いきなり男なのにキスしてくる腹黒メガネと俺様なんかが生徒会の副会長と会長だなんてオカシイぜ・・・」
「・・・男子校で全寮制な上にエスカレーター式で外部生も少ないんだ。9割がゲイやバイ、1割が俺のようなノンケ。仕方ないだろう」
「ウゲェ・・・別に同性恋愛を嫌うホモファビアじゃねぇけどいきなりアレは無理だろ・・・」
入学早々男同士のSEX見ちまった俺と悠斗はどうなるんだこの野郎。
「あれ、蓮と・・・風紀の犬だ」
そこに生徒会メンバーがやってきた。
誰が犬だ尻軽野郎。一応風紀委員会の次期会長なんだぞ俺は。
・・・と、生徒会相手に言えるはずもなく。
別に俺はヘタレじゃないがこれを言うと立場的に危うくなる。
「じゃあ、立花。俺はこれで」
「お、おう」
適当に生徒会に会釈をし、俺は離れて行った。
蓮もバカじゃない。
ここで蓮と親しい間柄とわかったら生徒会からの嫌がらせが来るとわかっている。
「おっ、颯斗」
「ん、弁当」
やってきた悠斗に弁当を渡す。
いい加減自分で作ってきて欲しいが悠斗は「自分で作るより颯斗のほうが美味い」とか言うから毎日作っている。
嬉しいこと言いやがるじゃねぇかこの野郎なんて思ったことは教えない。
「じゃ、教室行くか!」
俺は悠斗の隣に並んで教室へと向かった。
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