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王道学園 『王道』それすなわちお約束。 皆が望んでいるからこその『王道』。 悪は滅び、夢は叶い、ヒーローはヒロインと結ばれる。 水戸の御老公は逆上した悪代官に殺されはしないし、スーパー戦隊はロボットに乗る前に巨大化したモンスターに踏み潰されたりもしない。 月並み、ワンパターンと言えば聞こえは悪いが、『王道』となるものは、それは、皆がその展開を望んでいるからだ。 住所だけは都会に近い人里離れた山の奥にある、私立東雲学園高等部 良家の子息が通う伝統あるこの学園は明治に創立されて以来、政治、経済、芸能。ありとあらゆる分野で数多くの著名人を排出してきた。 いわば、この学園に通うのは皆未来のエリート。 将来の日本を牛耳る予定の若者達だ。 そして外界から隔離された全寮制のこの学園は初等部からのエスカレーター式で、異性と接する機会のない生徒たちの興味は同性へと向かう。 高等部に上がるころには生徒の大半がバイかゲイと言う惨状になってはいるが、下手に何処かの女に手を出して問題を起こすよりはましだと言うことで学園は見て見ぬふりをしているようだ。
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