スマホ小説大賞について

4/6
前へ
/49ページ
次へ
実は最初は実力よりも実績が有利な、スマホ小説大賞の仕組みに私は嫌気が差していました。 でも考えてみたら、最初から読者層がわかっているので、逆にどんな作品で応募すればいいのか、簡単に傾向と対策を調べる事ができるのです。 不特定多数、それも普段から小説を読み慣れていない読者を相手に、如何にわかりやすく楽しめるかを常に考えている私より、遥かに楽に創作ができます。 1から説明しなくても、同じくらいの知識や似たような経験を持つ読者が相手なら、それこそ友達と一緒にしゃべる感覚で応募作品を書けるクリエイターがいらっしゃるかも知れません。 参加レーベルのファンだったら、間違いなく楽に創作できる上に、わざわざ研究しなくてもレーベル好みの作品が書けるので、受賞の可能性も高くなるでしょう。 今回のスマホ小説大賞が呼びかける「あたらしい才能」とは、こんなクリエイターの存在を探し求めている、という意味だと私は考えています。 確かにレーベルが大好きで創作に苦痛を感じないクリエイターは、プロになっても楽しく働ける上に読者と同じ目線で仕事ができます。 これはプロとしてかなり有利な才能でしょう。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加