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まぁ転校初日はそんなもんかと諦め、食べ終わった弁当箱の蓋を閉めて手を合わせる。
ごちそうさまでした。
布で弁当箱を包み、カバンの中に戻す。
食休みに窓から外を見ればグラウンドが見渡せる。
前居た所よりもデカイ気がするが、まぁ学校がでかいしな。これぐらいじゃなきゃ全生徒入らないんだろう。
グラウンドからそう遠くない位置に、体育館も見える。やはりでかい。その横に室内プールが隣接されている。これもでかい。
パット見るだけでもよく俺がここに入れたなと感心する。ま、殆ど叔母さんのコネなんだけど……。
この学校のおかしい所は、進学校とかってだけじゃないんだけど……。
思い出すのは今朝の出来事。そしてさっちゃん先生の連絡事項。
曖昧だが、確かにある。この学校のおかしな所が、海老組に。
そうは言っても、俺に知る術はない。最初にやるべき事は、クラス内での立場確保だ。早めに馴染まなければならない。
ふと、グラウンドを再度見ると、誰かが端から端までを猛烈な勢いで走り、往復している。
よく目を凝らして見れば、ごり押してきた陸上少女だと分かった。
グラウンドには他の生徒が多数居るが、誰も陸上少女を気にしていない。昼休み、彼女は毎日グラウンドを走っているのだろうか。
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