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*** 「青少年よ!脚を動かせえぃ!」 放課後。 さっちゃん先生によるSHRが終わると、陸上少女が取り巻きを連れて元気よくやって来た。 いや、まだ行くか決めてないんだけど……。 そして1つ、重大な事に気が付いた。朱祢がいつ帰るのか、俺知らないじゃん。 一言陸上少女に断って携帯電話を取り出しながら廊下に出る。少しだけ騒がしいが、まぁ問題ない。 叔母さんに教えられた朱祢の携帯番号を入れて電話を掛ける。 《はい》 ワンコールで出た。 ラグを考えると、朱祢は携帯電話が鳴って直ぐに出たって事になるんだが……まぁいいや。 「俺、今大丈夫か?」 《……どうして番号を知ってるんです?》 「叔母さんが教えてくれた」 《あの母親は~~っ!》 「まぁまぁ。っで、お前いつぐらいに帰れるんだ?」 《……わざわざ確認するという事は》 「うん。待つ気だ」 《はぁ。分かりました。6時前には校門に居てください》 「了解。じゃな」 そう言いつつも、電話が切れるのを待ってからこっちも切り、教室に戻る。 陸上少女が股上げをしていた。 「……お前、落ち着きがないとか言われない?」 「よく、言わ、れる、けど?」 「取り敢えず落ち着きなさい」
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