Game 5

9/38
前へ
/270ページ
次へ
「ガキの頃から 自転車はこの色って 決めてんだよ」 ポツリと呟いた俺の横で ただ涙を溢れさせて 泣いてるポチは、 確実に俺が王子様だと 思っているんだろう。 俺と羽生の親友の証に 鍵を差し込みながら ポチに言葉を放った。 「だからもう… 王子様探しなんて やめとけって言ったろが」 「……っ……」 「ほれ、後ろ乗れ」 偽物王子である俺が 彼女のために出来る事は たったひとつしかない。
/270ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2785人が本棚に入れています
本棚に追加