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「へぇ。じゃあ、ミユキは田口くんが好きなんだ。」
山本彩美(ヤマモトアミ)が髪をくるくるいじりながら聞いてきた。
「んー。まぁ…、そんなとこかな。」
私は、田口くんが好きだ。
今までとは、違う。
外見だけじゃない。
まぁ、外見が好きっていうのもあるけど。
優しくて一緒にいると笑顔になれる。
そんなとこが好きになった。
「ふぅん。あ、じゃあ、彩美が協力してあげるねっ♪」
「え、いーよいーよ。まだ片想い、楽しみたいし。」
「ダメダメ!!そういうのはグイグイいかないとっ!」
「いや、ホントにいいって。」
「遠慮すんなよーっ!」
彩美のそういう強引なとこ、苦手だな。
「今度の休み、ショッピング行こーよ!!
えーと、彩美が田口くんに好きな洋服のテイストとか、さりげなく聞き出すから。
そういう系、ミユキのサイズで買ってー。
そんで、プレゼントとか買っちゃう?!
で、次の日にコクるとか?!キャー!!いーねいーね!」
ほっといてよ。
って思ったけど、ノリノリの彩美に言ったところで聞いてくれないだろう。
そして、なぜかコクることになってしまった。
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