第1章

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「いや、あのさ。 俺の息子もさ、その気になったみたい。」 息子、そう呟いて、下を見る。 「なっ、お前!何やってんだよ!」 分かる人は、わかる。 そんな絶妙な感じだった。 「と、言うわけで。 言ってもやめられないかも。」 絶対、止めない。 こいつの場合。 過去の経験から、そう悟る。 「じゃあ、言わない。」 窓に目をやる。 「え、ヤッていいの!?」 そのように判断した柳は、嬉しそうに歩き出した。 きっと俺の教室を訪ねた理由は忘れてる。 窓に映る自分の顔が、赤い。 ――だって、ヤった後に顔を合わせるのが恥ずかしいじゃんか。 でも、これからまた恥ずかしくなるなら………。 さらに顔が熱くなったのを感じ、窓から目をそらした―――…
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