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「いや、あのさ。
俺の息子もさ、その気になったみたい。」
息子、そう呟いて、下を見る。
「なっ、お前!何やってんだよ!」
分かる人は、わかる。
そんな絶妙な感じだった。
「と、言うわけで。
言ってもやめられないかも。」
絶対、止めない。
こいつの場合。
過去の経験から、そう悟る。
「じゃあ、言わない。」
窓に目をやる。
「え、ヤッていいの!?」
そのように判断した柳は、嬉しそうに歩き出した。
きっと俺の教室を訪ねた理由は忘れてる。
窓に映る自分の顔が、赤い。
――だって、ヤった後に顔を合わせるのが恥ずかしいじゃんか。
でも、これからまた恥ずかしくなるなら………。
さらに顔が熱くなったのを感じ、窓から目をそらした―――…
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