第1章

3/6
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「いやぁ…、苛められているわけではないと思うんだけど。」 あれ、でもアイツはドSだよな…と続けた俺に侑李はなんだそれ、と眉をしかめた。 「だってさ―――」 そこまで言って、侑李は顔を上げた。 つられて俺も顔を上げると… 「見つけた、紗生。」 柳がいた。 「柳、なんで…」 立ち上がってあたりを見回すと… 全員と目をそらされた。 「裏切ったな……」 呟くと、「いや、裏切ったんじゃない。」と、柳が続けた。 「じゃあなんだよ?」 不機嫌な俺の声に柳は笑った。 「元からお前の言うことを聞く気なんてなかったってことだよ。」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!