第1幕 ―こんなに適当で大丈夫か?―

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輝夜「失礼します。」 なんとか指定された時間に間に合った。 輝夜は扉を開け、室内に入った。すると校長先生の他に2人の女生徒がいるのに気付いた。 輝夜「有原会長……!それに浅葱も……!」 そこにいたのは《有原 恵》(アリハラ メグミ)と《影縫 浅葱》(カゲヌイ アサギ)だった。 《有原 恵》は高等部3年で生徒会長を務める才媛だ。 ゆるいウェーブのかかったクリーム色の長髪と、その笑顔は見る者に不思議な安心感をもたらす。 《影縫 浅葱》は高等部1年に飛び級してきた天才少女で風紀副委員長でもある。(中等部を丸々全て飛び級) 深い緑色の髪で短めのポニーテールを作っており、体の動きと共に揺れるそれはなんとも愛らしい。 2人は輝夜に軽く会釈すると、校長先生の方に向き直った。 輝夜も慌てて2人の横に並ぶ。 校長「…君達を呼んだのは他でも無い…。交流戦の代表者についてだ…。」 恵「我々を代表者に……という事ですか?」 声の調子はいつもと変わらないが、その表情は引き締まっている 校長「察しが早くて助かる…。だが、それだけでは無いのだよ……。 実は―――」
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