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そして、どうしても見たかった部分をいよいよ開けようとした時、観念したのかリオちゃんは枕で顔を覆うようにして隠したのだった。
「どうして」と声をかけると「恥ずかしいから」という。
だから、バスローブに手をかけた両手を離し、枕へと変えた。
「顔みせて」
「嫌」
おっぱいは見たい。でもそれよりも見たいのは、おっぱいを見られるのを嫌がる顔の方。
枕の奥では、どんな顔をしているのだろうかと想像した。胸はコンプレックスなのかもしれない。と、首と胸元のあいた部分に沢山のキスをした。いろんなことを忘れるほどキスをしているうちに、ここにキスするだけの人になりたいと思うようになっていった。
胸元から、鎖骨、首すじ、顎、耳と枕をこじ開けるように進みキスをしながら掛け布団で覆うようにして、ふたりをすっぽりとくるんで狭くて暗い空間を作った。
狭い中、お互いの息遣いだけが充満して、そのままどさくさに、熱い胸の中、手をバスローブの中に突っ込んでみた。
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