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リオちゃんの細くて長い指が予想もつかないところをなでる。
なでられたかと思うと、がっしりと二の腕を掴まれたり、かと思えば背中、脇腹、胸を。
太もも、膝、膝の裏。リオちゃんのふんにゃりとした指先が瞬間移動する。
ゆっくりだったり、強かったり。それにあわせるように、カラダのパーツをひとつひとつ確かめるようにキスをしながらまさぐられ、これまで自分がしてきた事や、されていた事などを全て否定していった。
思わず感心してしまって、笑みが浮かぶ。
こんなにも奥が深いモノだったのだなと、ふわふわとする頭で相手の動きになんとか合わせるのが精一杯で、もう完全に気持ちはリオちゃんと同化していた。このままで十分なぐらいに幸せを感じ、ものすごい多幸感に包まれていた。
それぐらい頭はどうかしていたし、そしてリオちゃんもたぶんそうであって欲しいと思う。
大事な部分に近づいたかと思うと離れ、近づこうとしては反らす。
そんな砂山に立てたアイスの棒を倒してしまわないようにお互いが砂を少しだけ取っていくような繊細さで楽しむかのように、先に触った方が負けというゲームをお互いがお互いで言葉をかわさなくてもカラダで、キモチで、わかりあっていた。
のだけど、この場合、アイスの棒ではなくて、決して倒れそうにもない……その……いや、なんだ。
このゲーム。さすがに、負けないのかもしれない。先に触らないという自信だけはあったのだ。この上級者向け棒倒しのルールには重大な落ち度、問題点があるじゃないか。
と、その前に大事な問題がある。おっぱいである。おっぱい問題である。
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