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――…
―…
「もうお昼かよ……」
朝の会議が延びに延びて、やっと終わったと思い時計を見ると、すでに12時を過ぎていた。
「どうりで途中から眠気より空腹が勝ってたわけだ」
俺の隣で佐藤が意味の分からないことを呟き1人納得しだした。
そんな佐藤を無視して席に戻ると、不在中のメモを確認する。
「おい、そんなのは後でいいからメシ行こうぜ。腹減った!」
俺の邪魔をするように佐藤が雑に肩を組んできた。
「分かったから腕退けろよ」
佐藤の腕を迷惑そうに振り払うと「行くぞ」と先だって歩き出した。
後を追ってくる佐藤と共に事務所を出るとエレベーターを待つ二人の姿に足を止める。
「あ、各務さんと佐藤さんもお昼ですか?」
甲高い声に本気で耳をふさぎたくなってしまった。
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