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仲直りしようと早く帰ってきて、ユキの好きなシチューも作って待っていたのに、無駄になってしまった。
向かいに用意しておいたユキの分のお皿を下げ、少し冷めたシチューを1人で食べた。
「全然、美味しくない……」
1人で食べるシチューは味気なく、美味しくはなかった。
シチューを作る間、何度も何度もユキとの仲直りのやり取りをシュミレーションしていて……
今頃は2人で笑いながらシチューを食べていたはずだった。
―――約束通り仕事は辞めて子育てに専念するって言うつもりだった……
別にユキのご機嫌を取ろうとして決めたんじゃない。
今日1日、働きながら冷静に考えた結果なのだ。
ソレを伝え、謝ろうとも思っていた。
それなのにユキときたら、あんなメールが来るなんて……
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