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「なぜだとは、…何故?…お前は敵ではないと言った。それに、ルアゼナの瞳を持っている。むざむざ、ここに野晒しにして、半殺しにはしない」
灰髪は、何でもないように立ち上がり、シャスタを地面から引っ張りあげた。
「いや声が…、音もするし、一体どうなって」
相変わらず、シャスタの耳は痛んだが、音は聞こえるようになっていた。
「…ああ。意思疏通ができねば、面倒だからな。…ルアゼナの瞳を持っていることに、報いるといい」
灰髪の言葉では、全く意味が通じあわないのにシャスタには苛ついたが、それどころではないのでぐっと我慢した。
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