2人が本棚に入れています
本棚に追加
シャスタは灰髪の、敵でないのかとのその問いに、否と答えた。
すると、首筋にあてがわれた刃は収められ、シャスタもまた、剣を収めた。
とは言え、先に攻撃してきたのはシャスタではなく灰髪で、それに応戦したが為に戦いになったのだが。
シャスタが灰髪に、急襲した理由を尋ねると。
「ルアゼナの瞳を持っていたからだ」
そう、ぽつりと言った。
顔と同じく、やはり中性的な声音で、分別をつけ難いものであったが、それもまた、この灰髪の特徴なのだとしか、シャスタは思わなかった。
それよりまず、ルアゼナの瞳の意味が分からなかった。
最初のコメントを投稿しよう!