ローグリエントの翡翠

8/17
前へ
/56ページ
次へ
シャスタは耳がツーンとしたまま、どうなったのかが分からずにいた。 目を無理に開こうとすると、軽く押さえつけられる手の感触。 布越しに、その手に目を開くなと言われた気がして、シャスタは目を開くのを止めた。 しばらくすると、その手は離されて、シャスタはゆっくりと目を開けた。 (地面が、近い) シャスタは、どうやら、自分は倒れているらしいと確認してから、自分を押し倒したであろう、上にいる灰髪に目を向けた。 けれど、その景色の向こう側を見た瞬間、シャスタは目を見開いた。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加