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あぁ…ダメだ…。抵抗できないよ…
もう目が開かない……。
睡魔にまさに吸い込まれようとした瞬間。
チュッ
唇に感じた柔らかい感触。
えっ?
すぐに離れてしまったけれど、ばちっと開いた瞼の向こう側に、少しだけ恥ずかしそうに小首をかしげる理子がいて……、
今のって……、間抜けな顔で理子を見つめる俺。
「目、覚めた?」と、一言。
「うん、覚めた!」マジで覚めた!
「でも、足りない、もっと」
欲が出て、今度こそ理子をつかまえようとして、両手を伸ばし、
「ダメ」
抱きしめようとした俺の顔を、理子の手のひらが押し返す。彼氏にこの態度ひどくないか?
少しだけ凹む俺に
「悠ちゃん!ほんと時間ないの!」と諭される。
「ケチッ!」
「ケチ言わない」
「ほらっ、後、20分しかないよ!」
「……」細かい……
先にベッドから降りた理子は、俺の腕を引っ張り、強引に俺もベッドから出された。
「わかったよ……」
観念した俺をみて、したり顔で理子が笑うから……
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