第1章

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「はーちゃん!これ2番さんよろしくねー」 蓮見ほのか、平凡な大学2年生 大学にはなれた、就活にはまだ時間がある、そんないわゆる中だるみの時期を過ごしている 唯一の楽しみは、2ヶ月ほど前にはじめた週3回のアルバイト こぢんまりとした夫婦で経営する昔ながらの定食屋さん マスターも奥さんもいい人だし何より賄いが美味しい! 「はーい」 美味しそうなサバの塩焼き定食とコロッケ定食を運ぶ 最初の頃はトレーを2つ持つこともままならなかったのに今では余裕のこの貫禄、我ながら輝いてるわ 「お待たせしました、サバの塩焼きとコロッケ定食です!」 バイト中の私はとにかく元気、 大学で静かにしてる分アホほど元気でへらへらしてる テーブルについていたサラリーマンっぽいスーツの男性がこっちを見る 「え...」 眼鏡をかけた方のお客さんが小さく驚いたような声をもらした
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