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_和田視点_
笹原里乃。
第一印象は"なんか恐い"だった。
茶髪のショートカット。
右に2つ、左に3つピアスを付けてる。
常に「近付くな、関わるな、話し掛けんな」っていうオーラを出しているから近付けない。
でも、悪い奴じゃない気がする。
めんどくさがりながらも
送ってくれるし
お粥も作ってくれるし。
「和田、制服着替えてきなよ。シワになるよ。」
「あ、うん」
笹原はソファーに寝転んでた俺の腕を掴んで起き上がらせると台所に行ってしまった。
お母さんみたいだー。
いやまあ、お母さんとかよく分かんねぇんだけど。
自分の部屋に行って着替えようとリビングを出ようとした時、二階の階段からふらふらと姉ちゃんが降りてきた。
おおう…お嬢様、お目覚めですか。
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