第15話

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「動くよ」 「ん…… あっ…… んっ……、」 変な、感じ。 自分の身体の中に、自分じゃない人が入り込んで 強弱をつけながら、 身体の芯をぐるぐるかき混ぜられて…いる…… 新谷の両手があたしの両肩にまわり、抱きかかえた。 「俺を、見て」 あたしは無意識のうちに目を閉じていたらしい。 目を開けると、男の色気を放つ新谷がいて。 これは現実で、新谷と一つになったんだ、って胸の奥がじんわり熱くなった。 「今、お前を抱いてるのは、誰?」 「新谷…」 「七海、下の名前で、呼んで」 「……圭…介―――…」 新谷は突然あたしのウエストを両手で掴んで引き寄せ、 激しく律動を繰り返した。 「もっと呼んで」 あたしはその勢いに飛ばされそうになり、 離れちゃいけないと思ったのか、 自分の足を自然に彼の腰に絡み付けていて。 「圭介…」 「もっとだ、」 「圭介っ……!」 こんな体位をしてるなんて、自分でも信じられない。
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