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「動くよ」
「ん…… あっ…… んっ……、」
変な、感じ。
自分の身体の中に、自分じゃない人が入り込んで
強弱をつけながら、
身体の芯をぐるぐるかき混ぜられて…いる……
新谷の両手があたしの両肩にまわり、抱きかかえた。
「俺を、見て」
あたしは無意識のうちに目を閉じていたらしい。
目を開けると、男の色気を放つ新谷がいて。
これは現実で、新谷と一つになったんだ、って胸の奥がじんわり熱くなった。
「今、お前を抱いてるのは、誰?」
「新谷…」
「七海、下の名前で、呼んで」
「……圭…介―――…」
新谷は突然あたしのウエストを両手で掴んで引き寄せ、
激しく律動を繰り返した。
「もっと呼んで」
あたしはその勢いに飛ばされそうになり、
離れちゃいけないと思ったのか、
自分の足を自然に彼の腰に絡み付けていて。
「圭介…」
「もっとだ、」
「圭介っ……!」
こんな体位をしてるなんて、自分でも信じられない。
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