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突然、新谷がスッと立ち上がり、
「新谷…?」
黙ってネクタイを緩めてシュッと素早く取り除き、
下へ落としたかと思ったら、
次にワイシャツのボタンに手をかけはじめていて。
「ちょっ…と、何してんの!?」
ついにワイシャツを脱いで床へ投げ捨てた。
あたしが立ち上がろうとする手前で腕をとり、
「逃げんな、」
鋭い瞳であたしを刺す。
「全部思い出したなら、
俺が嫉妬深い男だってことも思い出したんだろ」
「え? や、その…」
もちろん、わかっている。
返答に戸惑っていたら、いとも間単にまたもやベッドへ倒されて。
「他の男に触られて、見られたってだけで腹が立つ」
「しん、たに…?」
「もう、今日こそは、許してやらないから」
「え゛っ…」
あたしは顔をこわばらせた。
どこで彼の電源を入れちゃったんだろ???
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