1575人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
でもこうするのが一番楽な形なのだと、本能的に体が動いたみたい。
互いの皮膚と皮膚がぶつかり合う淫らな音が耳に響く。
すでに理性が奪われていたあたしのカラダは高く低く波打ち、
時には曲がりくねって悦びに悶えた。
「圭介っ、あっ、けい…す―――…」
官能のうねりが今、目覚める。
「もう、離さないからっ」
「あっ―――…っ」
新谷は迅速に腰を動かし、
「七海…っ!」
あたしの体の奥底までを貫いて叫んだ。
二人して、高みに登りつめ、はじけた感じ…………
急に身体の力が抜けたのか、
新谷はあたしの身体に覆いかぶさり、体重をかけてきた。
この重みが、愛しい。
あたしもゆるゆると足を崩し、
全身をシーツに預け、浅い呼吸を繰り返す。
お互いに息が整うまでしばらくそのままでいて。
やがてあたしは新谷の背に腕を回してぎゅっとしがみついた。
最初のコメントを投稿しよう!